最強の醤油差し
よしかた産婦人科の井畑です。
いろいろ気になったものを取り上げているこのブログですが、最近私の気になっているものが非常に片寄っていて取り上げにくいなぁと思っているうちに2ヶ月空いてしまいました。そこで今回は(2−3年前に結論をだした)「醤油(しょうゆ)差し」を取り上げます。
日本ではあらゆるものに醤油が使われていて、海外オリジナルの、例えばピザやパスタ、ハンバーガーやステーキ、ポテトチップにポップコーン、プリンやアイスクリームなどのスイーツにまで醤油は進出しています。
某回転寿司屋では醤油だけで5種類が常備されていますし、たくさんのお店や商品で「こだわりの醤油」を売りにしています。
醤油には好みがありますから、「この醤油がベストである」的な記事はあまり参考にはなりません。甘めの醤油が好きな人もいれば塩っぽいほうが好きな人もいて、濃口薄口など自分が慣れ親しんできた醤油の味をベストだと思っています。私の好きな醤油が全ての人の口に合うわけないですし、値段が高いものが美味しいということもありません。
醤油は通常ペットボトルなどの大容器で買います(ちなみに、ペットボトル食品の元祖は醤油だそうです)。そのまま使うわけにはいきませんから、醤油の入れ物をどんなものにするかはとても大事な選択になります。
醤油差しに求められる最低条件は
- 液ダレしないこと
- 必要な量を必要なだけだせること
でしょう。ほんのちょっと使うときや多めに使うとき、どちらにも対応できるようなコントローラブルな流出量制御ができることが理想です。
それに加えて、 - 洗いやすい(乾かしやすい)
- 壊れにくい
- 見た目が美しい
という条件も意識したいところです。
醤油差しの究極系として昔から強い支持を受けているのが、
「キッコーマン 特選丸大豆醤油 卓上」(写真は6個入りへ飛びますので気をつけましょう。コンビニで買えます。)
実際、液ダレもなく醤油の量のコントロールもよく、「the 醤油差し」と呼んでよい優れた製品です。値段も醤油込みで200円台で安い!!100円ショップの醤油差しを買うくらいならこれにすべきです。私もこれを愛用していた時期はかなり長いです。
問題は「洗いにくい」こと。
フラスコ状で口が狭くなっているため内壁まできちんと洗うのが面倒で、菜箸と布とかを使わないときちんと洗えない感じです。(もっとも、瓶はガラス製でプラスチックに比べてちゃんと洗えた感はあります。)
醤油を注ぎ足す時も口が狭いので神経を使います。
また「特選丸大豆醤油」の文字とロゴはややおしゃれではありませんね。
キッコーマンの瓶と並んで昔から使われているのが、「白山陶器 G型しょうゆさし」です。昔は結構あちこちで見かけたのですが、最近はあまり見ないかもしれません。
絶妙に液ダレせず、蓋の穴を手で押さえればピタッととまります。Amazonレビューでは詰まりやすいと書いてありますが、私はあまりそんな印象はありません。常温で使い切りで使用していればほとんど詰まらないように思います。
問題点は、残量が蓋を開けないとわからないところや、料理にはかなり使いにくいことでしょう。陶器だから割れやすいかといえば、実は結構頑丈です。
ちなみに、白山陶器のCOMMOシリーズの小皿は、子供用に買ってもう10年近くなるのですが未だに現役です。スプーンですくいやすいように内壁面に少し盛り上がりのあるデザインになっています。しょっちゅう落としてますし、結構手荒に扱っていますがびくともしません。きちんと作った陶器は多少高くても結局は安上がりになるのかなと思っています。(そんなに売れなかったのか、カラーバリエーションが2色になってしまったのがちょっと残念です。)
定番的なキッコーマンと白山陶器を抑えて私がベストと考えたものが、iwaki(旧:岩城硝子)のフタ付きしょうゆ差し です。
これは一度使うともう手放せない醤油差しで、液ダレしないしコントロール良好、フタがついているので清潔だし洗うのも簡単という完璧なものです。実はソース用でもう少し差し口が大きいものがあって、当初は醤油を入れて料理用として使っていましたが、その後醤油用だけで十分だと判明しました。(ソース用は結局使っていません)オーケーストアでも2割引売っていますが、若干amazonの方がお安い感じですね。うちのはフタにヒビが入ってしまったのですが問題なく使っています。(さすがにそろそろ買い換えてもイイですけど)
他にも、江戸切子とか色々あり、もちろんすべてを試したわけではないのですが、実用性においてiwakiを超えるものは多分ないと思います。デザインも機能的ですが、高級感はやや足りないかもしれません。普段使いなら十分です。 100円ショップの醤油差しで悲しい思いをするくらいなら、これを選びましょう。
2017年9月11日