スマホには充電が必要です
よしかた産婦人科の井畑です。
スマートホン(以下スマホ)はとても便利な道具ですが、便利な反面使えば使うほど電池の消費も増え、充電はほぼ毎日必須という方も多いと思います。
スマホの充電に必要なのはケーブルと充電器(ACアダプタ)ですが、どれでも適当に買えばいいのかというとそうでもありません。
<ケーブルについて>
iPhoneの場合、以前は「30ピン」と呼ばれる幅広のケーブルだったのですが、現在はLightning(ライトニング)ケーブルが主流です。Lightningケーブルの1番の問題は、アップルが認証したもの(MFi認証:made for iPhone/iPadの略)でなければ使えないことでしょう。
認証済みでなくても充電には使えることが多いのですが、iPhoneの方で「このケーブルは認証済みでない」とチェックが入ると充電にすら使えなくなります。
認証問題さえ目をつぶれば、Lightningには何と言っても「表裏がない」という強力な利点があります。差すときにどっちが上か確かめるのは結構ストレスで、間違った方向で押し込もうとして壊してしまうリスクもなく、またLightning端子そのものも「板」っぽくて丈夫です(私の経験では以前この板が折れてしまったことがあり過信は禁物でしょう)。当初は高価格でしたが、最近は安価なものも出ています。
androidは、ほぼ「microUSB」です。細長い台形で爪みたいなのがついていますが、表裏があり無理に押し込むとちょっと危険な感じです。
実は一部のスマホは「USB-C」に移行しています。USB-Cは、Lightningの良い点を取り入れたような規格で、「表裏がなく」「丈夫で」「かなり高速」と申し分ない性能です。今後はこのUSB-Cが急速に普及すると思われます。ただmicroUSBも相当普及していますので、世代交代はまだ何年か先になりそうです。
<充電器について>
「コンセントにさすやつ」です。スマホに付属のものが最高かというとそうでもなく、パワーのあるものに買い換えた方が充電の時間が短縮できることもあります。
充電器のパワーは、 A(アンペア)数をみることでわかります。(本来Aは電流を表すのですが、おおむねパワーを表すと考えて結構です)
USB規格の最低ラインは 0.5A=500mAですが、現実的には500mAでは充電できないことがほとんどで、最低でも 1A=1000mAないと「いつまでたっても充電終わらないっ!」ということになります。最近は画面の大きなスマホやタブレットも多くなっており、大きいものだと2A=2000mAは欲しいところです。
2Aの充電器を使った場合、最新のスマホものであれば「急速充電」モードになります(機種毎に異なりますので確かめてください)。しかしここに重大な落とし穴があります。
<安いケーブルを使うと危ない!!>
安いケーブルで大電流を流すと、「発熱」してしまう可能性があり、スマホが壊れたり火事になる危険性があります。もし、百円均一の店などで買ってきたケーブルだと要注意です。しかし付属していたケーブルであっても「急速充電対応」のものでないと安心はできません。
iPhoneの認証ケーブルではamazonベーシックシリーズの安さが際立ちます。
Amazonベーシック Apple認証 ハイクオリティー ライトニングUSB充電ケーブル 小型ヘッド設計 ホワイト 約180cm
amazonベーシックの利点として、初期不良であれば迅速に返金もしくは交換でき、さらに12ヶ月も保証がついているため、銭失いになる可能性が少ない選択だと思います。
ANKERもamazonベーシックとほぼ同性能ですが、保証が18ヶ月と長いため非常に人気があります。
さらにもう少しお金を出せば、被覆材にケブラーを使った耐久性重視モデルも選択できます。
私自身もかなりのANKER製品を使っておりますが、今のところ大きな問題は出ていません。
老舗のBelkinや、日本勢としてはエレコムあたりが有名ですが、コスパを考えるとどちらも選びにくいのが現状です。
価格競争力で見れば、最近はMFi認証のない超格安のものも増えています。しかしどんなにネットでの評価が高くても手を出さないのが無難です。良いものもあるかもしれませんが、ハズレを引いてもなんの保証もありません。
androidにはMFi認証に相当するものはありません。ただ、iPhoneのケーブルを作っているメーカーであればandroidのケーブルも作っていますので、iPhoneできちんと認証済みのケーブルを作っているメーカーかどうかを判断基準にしてはいかがでしょうか。
<おすすめの充電器は?>
充電器の役割は、家庭用100Vの交流電流を変圧して整流し、5V程度の直流にかえるというもので、最近では接続したスマホを読み取って適切な電流が流れるように制御する機能がついたものもあります。ANKERのPowerIQやAUKEYのAiPOWERなどがそれです。はたしてメーカーが言うほどの効果があるかどうかは検証していませんが、どこで作ったのかわからないような謎の充電器を使うよりはかなり安心できるでしょう。
前項でケーブルで火事になる危険性があると書きましたが、充電器の方が危険の度合いは高く、最近ニュースに出てくるスマホ爆発事件もひょっとしたら安物の充電器で過充電されたことが原因かもしれないと思うほどです。
私が家で使っているのはほとんどANKERで、机にUSB5口のものを置き、要所でUSB2口を使っています。ANKER製品の質感は高く、実際の価格が信じられないレベルだと思います。PowerIQの効果はほとんど実感していませんが、いまのところ発熱したり充電不良であったりすることはありません。ただしネットの評価では発熱・発火した例もあるようで、気をつけて使用していこうと思っています。
AUKEYもANKERと同程度に評価が高いメーカーで、概ねANKERより価格が安いので節約したい方は検討してみると良いでしょう。
AUKEY USB充電器 ACアダプター 2ポート 超小型 折りたたみ式 軽量 コンパクト スマホ急速充電 AiPower機能搭載 (ホワイト)PA-U32
RAVpowerも、iSmartというシステムで制御機能を謳っています。このメーカーは最近ポルシェデザインと組んだ製品を出してきており、ポルシェデザインが好きな方はぜひ検討すべきでしょう。
USB充電器 RAVPower 40W 4ポート ポルシェによるデザイン 充電器 iPhone iPad Android スマホ タブレット モバイルバッテリー 等対応 acアダプタ 急速充電器 (シルバー)
日本のメーカーではエレコムのホワイトフェイスが結構人気があります。ただ顔が書いてあるだけなので、合わない人には合わないかもしれません。バッファローも有名ですが、使用したことがないので評価はできません。日本のメーカーと言っても製造は中国がほとんどですしANKERなどと比較すると現時点ではあまり買う気にはなれません。
<まとめ>
最近はスマホも高価になって来ましたので、たかが充電ごときで壊してしまうようなことは避けなければいけません。
結論としてはシンプルですが、「信頼できるメーカーのものを買うこと」「謎の製品は使わないこと」に尽きます。
あと、有名メーカーでも発火などの危険性があることを忘れないようにして、USB充電器まわりに紙などの燃えやすいものを置かないことも大切です。最新型の機器はどんどん大容量かつ高速(高電流・高電圧)になっていますので、そのぶん万が一の時のリスクも高まることをしっかり認識して、良い買い物をしましょう。
2017年4月14日