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マキネッタでコーヒーを その2

よしかた産婦人科の井畑です。

マキネッタは、「直火式エスプレッソメーカー」と呼ばれていますが、マキネッタで作られるコーヒーは正しくはエスプレッソではなく、モカと呼ぶようです。モカといえばコーヒー豆の品種にもモカというのがあって紛らわしいですが、コーヒー豆の品種はMochaもしくはMoca(元は南イエーメンの港の名前)、マキネッタで作るコーヒーはMokaとなります。

マキネッタというとまず挙がるのがビアレッティ社のモカエキスプレスで、1933年にビアレッティさんによって発明されたそうです。

ビアレッティ 直火式 モカエキスプレス 2カップ

ヒゲのおじさんのイラストは有名で見たことがある方も多いのではないでしょうか。角ばったアルミのボティはシンプルで美しく、価格も3,000円くらいですので、美味しいコーヒーがそのくらいの投資で飲めるのであればお得にも感じます。私が最終的に選んだのもこのモカエキスプレスでした。

ビアレッティ 直火式 モカエキスプレス 2カップ

構造としては3つの部品でできており、上半分のポット状のところを「サーバー」、下半分を「ボイラー」、内側のコーヒーを詰めるところを「コーヒーバスケット」といいます。コーヒーを淹れるには、下半分のボイラーに水を入れ、コーヒーバスケットにコーヒーの粉をいれ、そのままコンロにかけるだけです。 数分でポコポコッからボコボコッと音がしはじめ、サーバーの中央のノズルからコーヒーが湧き上がって来ます。すぐに火を止めてできあがり。  アルミですのでIHの場合は使うことができません。またコンロでもボイラーの口径が小さいため、五徳のようなものがないとうまく火にかけられず、取っ手を溶かしてしまうケースもあるようです。

もちろん100円均一のお店で網を買ってくれば事足りますので、あまり高いものを買うのはお勧めしません。

マキネッタでは、電気式のエスプレッソマシーンと違い、コーヒーバスケットにコーヒーを詰め込む(タンピング)必要はありません。出来上がるコーヒーは若干粉っぽいのですが濃くて味わい深く、個人的にはかなり好みに近いものです。コーヒーオイルもしっかり抽出されており、マキネッタ本体も使うたびにコーヒーオイルで微妙に茶色っぽくなるのですが、どうやらこれが良いらしく使用後は水で濯ぐだけで中性洗剤で洗ったりはしない方が良いとのことです。

購入後は非常に気に入って豆を変えたりして色々楽しんでいたのですが、サーバーの内側の底が徐々に黒ずんで来てしまいました。最初カビかと思ったのですがカビではないようで、どうやらアルミの酸化に伴うもののようです。使うたびにしっかり乾燥させれば問題なかったようですが、ずぼらにやっていたので劣化してしまったみたいです。
使用するには問題ないので気にしなければいいだけなのですが、使うたびに見るところですのでどうにも気になります。色々調べたところ、アルミではなくステンレスのマキネッタを使えば「内側黒ずみ問題」は解消することがわかり、マキネッタで淹れるコーヒーも気に入っているため、8000円弱と少々お高いのですがステンレス製を購入する計画を立てております。

今の所候補に挙がっているのが、同じビアレッティ社のヴィーナスか、イルサ社のイルサまたはオムニアです。
amazon価格が高いこともありますが、やはり信頼のおける専門店で、と考え、前回ご紹介した「カフェティエーラ・エスプレッソ」でイルサを購入する方向で関係者各位調整中です。

イルサ 直火式エスプレッソメーカー 3カップ用

カフェティエーラ・エスプレッソさんは輸入後も一つ一つ検品してから販売していただいているようで、最初からここで買えばよかったと少々後悔しております。イルサはカフェティエーラ・エスプレッソさんで購入する予定です。

http://caffettiera-espresso.com/f_ilsa.htm

カフェティエーラ・エスプレッソ

お店のエスプレッソとの違いがもう一つあり、「クレマ」というコーヒーの上面に浮かぶ細かい泡がマキネッタでは出にくいという特徴があります。たしかにお店で飲む場合にあの泡の口当たりは大事な気がします。

これを解決しようとしたのが、ビアレッティ社のブリッカで、ノズルの先端に重りをつけて圧力鍋みたいな構造にしているようです。これもかなり気になるのですがとりあえず今回は見送りにします。アルミ合金が好みで、かつクレマ大好きな方は、ブリッカを検討して見てはいかがでしょうか。

最後になりますが、妊婦さんから「コーヒーを飲んでもいいのですか?」と外来で尋ねられることは多いです。 コーヒーだけでなく、緑茶、紅茶などに含まれる「カフェイン」については、大量に摂取した場合、ある程度妊娠に影響を及ぼす可能性があることはわかっています。しかし少量であれば、妊娠中であってもまず問題になることはないと考えます。(ただ、妊娠初期に関しては控えた方がいいとされていますので、できるだけお控えください。)

それでもやっぱりコーヒーは普通に飲みたい!という方は、カフェインレスやデカフェといった豆を選んでいただけれれば妊娠中でも安心なのではないでしょうか。デカフェの方式にも色々あってこれだけで一稿できてしまいますので割愛しますが、比較的評判の良いものを挙げておきます。コーヒーの味はカフェインの味ではないので、満足できるデカフェの豆もあるかもしれません。

2017年3月4日

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